繊細な美音ではなくて70年代のロックの息吹が今でも呼吸している伸びやかな美音 それがピンカス・ズッカーマンの芸術 – NHK-FM「名演奏家ライブラリー」
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- On 10 4月 | '2011
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被災地支援チャリティーコンサートを今日、4月10日、日曜日の午後4時から東京オペラの森で「第九」を指揮するズービン・メータ氏との仲も良く、優れた録音が多いピンカス・ズッカーマンさんは近年は指揮者としての親日家として親しまれていますけれども、娘さん2人がオペラ歌手とロック歌手になって賑やかなことでしょう。聴くほどに新鮮な喜びを感じさせてくれるのはバックボーンあってのことではないかしら、と思います。
ピンカス・ズッカーマンさんとアマンダ・フォーサイスさん夫妻のトゥーショット。ヴァイオリンとヴィオラの両方共に優れているズッカーマンさんが優れたチェリストのアマンダさんとの益々の録音を期待しています。2011年4月10日、午前9時から放送のNHK−FM「名演奏家ライブラリー」はピンカス・ズッカーマンさんでプログラム。
-ピンカス・ズーカーマンの芸術-
諸石幸生
– ピンカス・ズーカーマンの芸術 –「バイオリン協奏曲 第1番 ハ長調」 ハイドン作曲
(19分55秒)
(管弦楽)ナショナル・アーツ・センター管弦楽団
(バイオリン、指揮)ピンカス・ズーカーマン
<BMG BVCC628>「バイオリン・ソナタ 第1番 ト長調 作品78“雨の歌”」
ブラームス作曲
(28分19秒)
(バイオリン)ピンカス・ズーカーマン
(ピアノ)ダニエル・バレンボイム
<DG UCCG8045> CD:ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第1番&第2番&第3番 ロマンティックでホットな演奏。ブラームスの青春を印象できます。ブラームスって肖像画で観るようなひげ面を若い時からしていたようです。クララを神格化しているようなプラトニック・ラブを捧げたと言われている一方で若い女性との熱いロマンスもありました。シューマンの留守中のクララと子供たちの世話やきの良さは、行動的で精力的な作曲家であったと思われます。ダニエル・バレンボイムとピンカス・ズーカーマンにジャクリーヌ・デュ=プレの3人のベートーヴェンは1人の女性を挟んで火花が飛び散っていましたけれども、それを乗り越えて男性2人の友情は熱い音楽に昇華されています。「バイオリンとビオラのための二重奏曲 第1番 ト長調
K.423から 第1楽章」モーツァルト作曲
(6分54秒)
(バイオリン)イツァーク・パールマン
(ビオラ)ピンカス・ズーカーマン
<BMG BVCC38407>「バイオリン協奏曲 作品61」 エルガー作曲
(48分17秒)
(バイオリン)ピンカス・ズーカーマン
(管弦楽)セントルイス交響楽団
(指揮)レナード・スラットキン
<BMG BVCY1506> CD:エルガー:ヴァイオリン協奏曲 ズッカーマンはエルガー特有の抒情性と気品をガラミアン門下一の美音で聴かせています。呼吸感をソロとオーケストラが揃うのはたやすいことではないと思いますが、セントルイス交響楽団をスラットキンが指揮すると独奏者の存在の後ろに大きなオーケストラが慌ただしく動いている煩わしさを受けないのは素敵。「愛のあいさつ」 エルガー作曲
(3分02秒)
(バイオリン)ピンカス・ズーカーマン
(管弦楽)セントルイス交響楽団
(指揮)レナード・スラットキン
<BMG BVCY1506> CD:エルガー:ヴァイオリン協奏曲 ガラミアン門下一の美音のズッカーマンとスラトキンのマジックにかかった、セントルイス交響楽団が一体化。ヴァイオリンの息づかいにぴったりなので極上な一時に酔えます。
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