ぴあの玉手箱

Mondo Piano Music Journal

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Your Good Man is Gone – Freddie Spruell

女性ヴォーカルのように聴こえる特徴のある声、気負いのない端正な歌い方に好感を覚えます。1920年代のブルースの録音には黒人女性シンガーが歌っているものばかり。実際には男性シンガーは少なくなかったと思いますけれども、Freddie Spuruellのことは録音された『最初の』デルタ・ブルースマンの1人とされています。歌う声が女性ヴォーカルのように聞こえることも評判と録音を促すことになったのかも知れませんね。

 

Freddie Spuruell b.? 〜 d.1956

“フレディー”・スプルーエルは、パパ・フレディーという呼ばれ方もあって、戦前のSPレコード時代の録音を集めたブルース集『Mississippi Blues: Rare Cuts 1926-41』には欠かせない録音になっていますけれども生年も不詳、詳しい生い立ちは分かりません。ミシシッピ州で、1956(昭和31)年6月19日に亡くなったと言うくらいです。録音は1936年に集中しています。現在のように頻繁には録音セッションを組むことは出来なかったでしょうから、この時に録音されたものがほとんどではないでしょうか。この「 Your Good Man is Gone 」も1936年の夏の録音だと思います。

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謎の多い《魔笛》。モーツァルトが晩年に書き上げた歌劇《魔笛》は,題材はおとぎ話のようでドイツ・メルヒェン・オペラの第1番に味わうには特別にふさわしい音楽の玉手箱です。でも、お話しには謎めいたところが多すぎる。
このイラストは1791年、モーツァルトの初演時の台本の表紙を飾っていたものです。オペラは東洋の何処か、日本を舞台にしたお話しだと解説されている本もありますがエジプトのような、摩訶不思議なアイテムがたくさん書き込まれています。
秘密結社フリーメーソンの思想が隠されてでもいたのでしょうか、当時のお金持ちが権利を買い取ってしまったという事で以降の発行されたものからは削除されてしまいました。
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トムとジェリーはどちらが上手?

弥次さん喜多さん。或いは、八っつあん熊さんといったニュアンスがあるのでしょうか、トムとジェリーと言えばサイモンとガーファンクルが学生時代に名乗っていたコンビ名。そして猫とネズミのトムとジェリーのアニメーション。1932年のアニメーション「トムとジェリー」は、サックス・セールスマンの青年コンビの漫画映画です。ケガをしている飼い犬はスヌーピーに似ているし、ミッキーマウスを思わせるネズミたちも出てきますよ。それにビールを飲む時にアップになった農夫は、ポパイにそっくり。

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夕焼け [写真と音楽]


壊れかけのラジオ、ならぬ、壊れかけの大ピアニストと言われたホロヴィッツ。バブルの上り坂だったでしょうか、ピアニストの演奏会としてチケット料金は高すぎたかも知れません。ホロヴィッツのマネージメントがどういう要求だったのかは分かりませんけれども、ホロヴィッツ自身のピアノを演奏会場で使用する条件をクリアするために日本招聘側のコストも大きかったことは確かでしょう。

演奏会までの段取りがどうだったのか。老ピアニストの体調がどうだったのか。物珍しい日本の風がどうだったのか。演奏前にインタビューやらプレスやらと、煩わせるものも多かったでしょうね。例え演奏会が夢のごとし上首尾だっても、チケット料金の話題は小さくなかったんじゃないかしら。

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心霊探偵八雲のアニメーションが、NHK BS-2で放送スタート。2010年10月3日日曜日、午後11時から。第1回のお話しは、誰も居ない旧校舎でショパンの“別れの曲”が聴こえたって噂を聞いて、訪れた少女に起こる霊現象。彼女は自分の不注意で死なせてしまった姉にされている災いだと思っていたようです。「人の魂の本質は闇だ」と締めくくられているけれども、少女がずっと心に抱えてきた負い目、苦悩に霊現象を呼び寄せる要因があったのでしょう。

ショパンの“別れの曲”は、練習曲第3番ホ長調。『別れの曲』という標題はショパンを題材にしたフランス映画の邦題に由来し、このように称されるのは日本だけのようです。海外での愛称は「Tristesse」で、この曲から「悲しみ(哀しみ)」や「憂鬱」を海外の聴き手にはイメージさせているようですね。12曲をまとめて1833年に初版出版、生涯の友情のはじまりにフランツ・リストへ贈られた曲集です。

少女の心の中にある「憂鬱」を宥めるための、お姉さんからのピアノの旋律だったのでしょう。


歌劇「椿姫」第一幕への前奏曲
ヴェルディ作曲
トスカニーニ指揮
ニューヨーク・フィルハーモニー交響楽団

  • ジュゼッペ・ヴェルディ Giuseppe Verdi[1813~1901] イタリアの作曲家。イタリア近代オペラの完成者。作品に「リゴレット」「椿姫」「アイーダ」など。
  • アルトゥーロ・トスカニーニ Arturo Toscanini[1867~1957] イタリアの指揮者。ミラノのスカラ座音楽監督、ニューヨークフィル・NBC交響楽団などの指揮者を歴任。
  • ニューヨーク・フィルハーモニー交響楽団 New York Philharmonic 現代アメリカの代表的交響楽団の一つ。正称ニューヨーク・フィルハーモニック。ニューヨーク・フィル(NYP)と略称される。1842年、合衆国最初の本格的な交響楽団として活動を始め、91~98年常任指揮者を務めたアントン・ザイドルAnton Seidl(1850―98)により演奏水準が高められ、20世紀初頭にはワルター・ダムロッシュWalter Damrosch(1862―1950)、マーラーらが指揮者を務めた。1920年代に、ナショナル交響楽団、ニューヨーク交響楽団などを吸収・合併、メンゲルベルク、トスカニーニという名指揮者を常任指揮者に迎えて活動した。第二次世界大戦後はワルター、ミトロプーロスらに次いで、58年からバーンスタイン、69年からセル、71年からブーレーズ、78年からメータ、91年からマズアが音楽監督を務めた。2002年5~6月、日本を含むアジア演奏旅行等を行ってマズアが退任後、同年9月からはマゼールが音楽監督に就任。2002年現在楽員数106名。リンカーン・センターのエバリー・フィッシャー・ホールでおもに演奏するほか、多くの演奏旅行、録音を行っている。初来日は1961年(昭和36)。
  • HMV130 卓上型蓄音機の傑作。英国製。

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