ぴあの玉手箱

Mondo Piano Music Journal

東北地方太平洋沖地震、津波で被害にあわれた皆様に心からお見舞いを申し上げます。 また、被害にあわれた地方にご縁のある方、ご親戚等と連絡が取れていない方も大勢いらっしゃることと思います。 皆様のご心中を察すると、大変胸が苦しくなります。 いろいろとご心配もあると思いますが、安全確保に努め、ご無理をされないようにと願っています。

Ckd287

Mozart: Serenades Alexander Janiczek with SCO [SACD]

テレビや報道だけを追っていると、気持ちを同調させてしまいがちな性格故に気持ちも沈んでおりました。横浜には伯父や、縁者がおりますから緊急の連絡が届くんじゃないかと心配もありました。無事の連絡が届いたわけではありませんが、親戚も騒いでる様子がありません。

熊本では新幹線の開通で準備されていたオープニング・セレモニーはすべて中止。春の熊本城まつりも、土曜日、日曜日のイヴェントは中止されました。今年は桜も遅れている感じで、午後に降り出した久々の雨に梅の花びらが散っている様は淋しいものがありました。

そうした意気消沈している熊本ですが、出かける機会を逸して居るままでは居られない。熊本市役所に設置された義援金箱には、随分とたくさんの人が集まっている様子。終末のイヴェント、行楽を控えた人たちも多かった事でしょう。わたしも震災の日から、土曜日、日曜日まで音楽を聴く気持ちになれませんでした。聴こうと思っても、いきなり賑わいだ音楽は不適切な様な気がして、、、、。

マーラー、ブルックナー、サン=サーンスと言った巨大な伽藍の様な音楽は気乗りがしない。気持ちを立て直したいけど、マーチやジャズは向かない。”ふ”と目にとまるのが、常設と言って良いモーツァルト。賑やかに過ぎるかと思いましたけれども、”我”をその音楽の中に投じていないモーツァルトだからか選んだ演奏がしっくりいったのかも知れません。

第一ヴァイオリン、8人、第二ヴァイオリン、6人、ヴィオラ、5人、チェロ、4人、コントラバス、2人の弦楽セクション。

管楽器は、フルート、オーボエ、クラリネット、ホルン、ナチュラル・トランペットがそれぞれ二人ずつ。モーツァルトの時代のザルツブルクの楽団もこの程度のサイズだったのでしょう。エンシェントに纏まった演奏ではなくて、響きは現代的。マッケラスが育てたスコティッシュ室内オーケストラならではのモーツァルトもしっかり根付いたようですね。マッケラスのモーツァルトがこれからも、後世へ新しいイメージを織り込みながら続いていくのでしょう。マグニチュード9という、未曾有の震災があった、原子力発電所も心配だ。でも、それでも子供たちはこれから育っていくのです。

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Mozart: Serenades Alexander Janiczek with SCO [SACD]

 

Wolfgang Amadeus Mozart 

Serenades

  1. March, (K.189)
  2. Serenade in D (Andretter), (K.185)
  3. Rondo in C, (K.373)
  4. Adagio in E, (K.261)
  5. Rondo Concertante in Bb, (K.269)
  6. Divertimento in Eb, (K.113)
  • Cadenzas by Alexander Janiczek
  • Recorded at Greyfriars Kirk, Edinburgh, 6-8 June 2006
  • Produced by Philip Hobbs
  • Engineered by Calum Malcolm
  • Mixed and edited at Finesplice, UK

 

東日本関東大震災、福島第一原子力発電所の事故で心穏やかでは居られない。音楽を聴く気持ちにならない。そんな思いから抜け出したいけど、何か道しるべになる様な音楽はないか。

そんなわたしを導いてくれたのがこのディスクでした。

モーツァルトが二十歳前後の頃のセレナードや、ディヴェルティメント。それに普段演奏される事も少なく、ヴァイオリン協奏曲全集の余白に申し訳ない感じで並んでいる数曲で可愛い一つのコンチェルト風になっています。

“絶妙な感度で、とても繊細で美しい”とヘラルド紙の評価を受けた木管セレナーデに続く2枚目のCD。リラックスできる極上の1枚です。

モーツァルトのヴァイオリン協奏曲を嫌いな人は居ないけど、意外と日頃聴いている人も居ない。モーツァルトのセレナードやディヴェルティメントは退屈しちゃうって言うのも現代の生活では納得できる。

アイネ・クライネ・ナハトムジークぐらいが現代の時間に添って、名盤が登場したりもするけど聞き慣れた曲の組み合わせではなかったので新鮮に楽しむ事が出来ました。

モーツァルトのセレナード、ディヴェルティメント曲集・・・ということではなくて、モーツァルトのCDという気持ちで聴いてみると、リラックスできます。

 

 

 

 

ChopinMagazine

ローカルのケーブル放送局で音楽番組編成と、番組作成を担当。必要とあれば音響の確認に工事スタッフと一緒に店舗まわりもしました。その際、地域の音楽愛好家と交流。老舗レコードショップから通販サイトを手伝ってほしいと参加したのが WordPress サイト作りの足がかりとなりました。

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