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Mondo Piano Music Journal

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明治43年(1910年)5月19日、ハレー彗星の太陽面通過を世界でただ一人、観測したことから、野の天文学者として知られる前原寅彦。自ら時計商をしながら、独自の天体研究を冷害・飢饉に向け、失明後も済民の志を持って生涯観測し続けました。

 

熊本でも大騒ぎとなったり、便乗商売が横行したという話しを聞いたことがあります。ハレー彗星の大きなシッポが地球にかかるので空気がその間無くなるとか、洗面器に顔をつけてどれだけ我慢できるかなどといった訓練もあったと言います。世界中同様だったのでしょうか、パニックの最中に顔を上げて観測したから前原寅彦が唯一の観測者となったのかしら。

写真は前原寅吉が作った宇宙を説明し自らを載せたハガキだそうです。


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クリスマスの夜11時(2010年12月25日土曜日)から、フルトヴェングラーのドン・ジョヴァンニがハイビジョン・リマスターでハイヴィジョン放送。オーケストラはウィーン・フィル。1954年のザルツブルク音楽祭での演出、上演を映画にしたもので出来の良さは良く知られた作品。フィルムの劣化か、フィルムをテープに写したものをデジタル・リマスターしたものかカラーのにじみなどはなく鮮明ですが画素数が低い印象があります。

しかし、内容は「ドン・ジョヴァンニ」演出の教科書のようなもので、映画「アマデウス」のドン・ジョヴァンニ上演のステージはそっくり。しかし、映画「アマデウス」での焦燥しきったモーツァルトの表情はフルトヴェングラーは一切見せていません。ともかくもかの世代の男性は生気溢れて体力も充分に備えているようです。オペラ座のオーケストラピットだから、コンサートでの大振りな指揮姿ではなくて顔の表情は変わらなくても眉の表情で音楽に表現をつけています。

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ザルツブルクの北にある町、オーベルンドルフ ( Oberstdorf )。1818年のクリスマス前夜、この場所で「きよしこの夜」は生まれた。教会の司祭モールは親友グルーバーと皆で歌えるクリスマス曲を考えていた。夜が更けグルーバーがギターを鳴らすとモールはそれに歌詞をつけて歌った。翌日完成した曲を子どもたちと歌い、「きよしこの夜」が誕生したのである。

ドイツ語歌唱による「 Silent Night 」です。録音は1908年。シリンダー録音の音源です。

  
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stille_nacht.mp3 (1512 KB)

写真:Oberstdorf via panoramio.com


冬が来たら… If Winter Comes [1922]

冬本番を思わせる阿蘇方面の朝焼けです。撮影は午前7時半。昨日は11月の陽気だったという熊本市内。今日から本格的に冬に向かって寒くなる予報が出ていました。曇り気味の空ではありますが、朝のうちはまだそう厳しくなりそうにないのですけれども、窓の外の木の枝は軽くスィング。北風小僧を手招きしているようですし、台所仕事の水は冬の気配を感じました。

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諸君、脱帽したまえ天才が現れた!・・・ショパンを以て、シューマンに言わしめた称賛の言葉です。このシューマンの一文でポーランドから大都会ウィーン、音楽の都パリに出てきたばかりの青年ショパンは華々しく紹介されました。シューマンは続けます。「ショパンは大編成のオーケストラを率いてはいないが、居並ぶ楽器を駆使し、あるときはベートーヴェンのような豪胆さを、そしてシューベルトのような優しさを、またフィールドのような曲想をも聴かせ、そこにポーランドという独特の国民性を加え、それによって、そのコンチェルトは独自性をとりわけ強くしている」と。ショパンの「ピアノ協奏曲」のオーケストラが演奏する音楽は、ベートーヴェンがピアノ協奏曲に求めたシンフォニックなハーモニーからすれば聴き応えとしては物足りないかも知れません。確かに演奏をしている楽団員も、同じ音を伸ばすばかりで練習も面白みがないだろうし目立った活躍も出来ないので気合いが入らないかも知れません。でも、ピアノ独奏者の音楽が立派な主役であるならば共演者としての喜びは素敵な想い出になる事でしょう。

シューマンのこの有名な”諸君、脱帽したまえ、天才だ!”と表現した論説が発表されたのが「一般音楽新聞」(allgemeine musikalische Zeitung)の1831年12月7日号でした。

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今年一年間のクラシック音楽界を締めくくるのにふさわしい演奏会が、2010年12月4日土曜日、午後6時からNHK-FMで中継放送されます。4年に一度開催される国際ショパンコンクールで、女性演奏家が45年ぶりの優勝を飾りました。その1985年生まれのロシア出身のユリアンナ・アヴディエヴァ( Yulianna Avdeeva )さんが、ショパンコンクールで聴かせてくれてたショパンのピアノ協奏曲第1番を、NHK交響楽団の定期演奏会で魅せてくれます。楽しみです!!

 

- 第1688回NHK交響楽団定期公演 -        

「ピアノ協奏曲 第1番 ホ短調 作品11」   ショパン作曲
(ピアノ)ユリアンナ・アヴデーエワ

「交響詩“うぐいすの歌”」      ストラヴィンスキー作曲
「交響詩“海”」              ドビュッシー作曲

(管弦楽)NHK交響楽団
(指揮)シャルル・デュトワ
~NHKホールから中継~