はつらつクラシック – 《ラプソディ・イン・ブルー》で消化促進
- By OtogiRio
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- On 9 2月 | '2012
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水曜日の熊本は一日、とても良いお天気でしたね。お昼のニュースでは最高気温が4度から6度と伝えていて、厳しそうな印象でしたが青い空の見える晴天で気温の低さはそれほど感じません。明るい午後ですが窓の外の木々の枝は良く揺れています。給食のBGMでしょうか、校舎からはガーシュウィンの『ラプソディー・イン・ブルー』が聞こえてきました。風を通すのに窓でも開いているのでしょう。
一歩一歩
踏み固めながら
登っていくと
一気にそこから
落ちる
ということはない。
ガーシュウィンがオーケストレーションを習得したいと管弦楽法の天才ストラヴィンスキーに会った時に、『君からはお金儲けの方法を教わりたい』と言われています。パリの音楽院にガーシュウィンが音楽の勉強を学びたいと渡欧した時に『君にはもう何も教える必要は無いよ』と返された言葉に、続いて投げかけられた提案だった。『パリのアメリカ人』ガーシュウィンは、このラヴェルの洒落をどう受け止めたろうか。『君は今の通りで十分だ』と受け取ることが出来るラヴェルの言葉は、更にラヴェルが紹介状を書いて引き合わせたナディアからも「ガーシュウィンには生まれながらの音楽的才能がある」と言われている。
貧しい家庭に育ったガーシュウィンだけれども、苦しい生活の中でも息子たちに音楽を学ばせたいとピアノを買った父親。”音楽で一発宛てて欲しい”と思っての事かどうか、楽器の中でもピアノに目が行った父親に素養があったのでしょう。
きちんと音楽教育を得ることは無かったガーシュウィンには、良い友達はたくさん居た。悪友であれ、生活のためのピアノ弾きであれ、ジャズバンドでの日々がガーシュウィンに時代の求める音楽を修得させた。
映画「のだめカンタービレ」の中でピアノでは成しに、主人公がピアニカを演奏。伴奏のオーケストラはブラスバンドを思わせる楽しいシーンがありますが、「のだめカンタービレ」を例としなくても《ラプソディー・イン・ブルー》は自由度の幅広いクラシック音楽です。
アメリカで最初にレコード発売された時に、レコードの両面に納まる様にアレンジされた。西欧クラシック音楽として経緯を受け手の発売だったら3枚組にでもなって発売されたことだろうけど、ポピュラー音楽として扱われたことはガーシュウィンの名前をジャズ・プレイヤーたちにも親しまれることに成功してる。
ジャズにアレンジされて多くのレコードが発売されたのだから、パテントのしっかりし始めていたアメリカだったから印税は充分だっただろう。
何よりもアレンジに寛容なクラシック音楽をたくさん作曲できたガーシュウィンの才能は素晴らしい。
子供たちも《ラプソディ・イン・ブルー》は、大好きだ。聞いていてうきうきダンスできるクラシック音楽だ。
給食時間が過ぎて、授業が再開された頃。
窓の外は雪が音も無く舞い踊っていました。
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